セミは古くから食べられてきた、夏の美食! 揚げるとサクっと軽い歯触りになる成虫はお腹が空洞なので、中にソースを入れて。口当たりをよくしたい場合は、翅を取り除く。
セミをカリッと素揚げし、冷めたらお腹の空洞にサルサソースを注入(クラッカーにソースを塗るだけでもOK)して、クラッカーにのせる。仕上げに軽く、塩コショウをふる。
むっちり肉がつまった羽化寸前のセミ幼虫は、ピーナッツを思わせる味と香り。夏の夕方、陽が落ちると同時に地中から幼虫が這い出てくるので、そのタイミングを狙ってキャッチ!
セミ幼虫を好みのタレにつけこみ、オーブンでロースト。こんがり焼けたらオリーブと一緒につま楊枝で刺し、クラッカーの上にのせる(安定が悪ければ、薄くバターを塗っても)。
ゴミムシダマシの幼虫であるミールワームは、小動物のエサとしてペットショップで流通している虫。クセがなく食べやすいので、むしくい初心者にもおすすめ。
ミールワームをバターでソテーし、ブラウニーの生地に流し込み、表面に飾り用のオレンジスライスをのせてオーブンで焼く。
タガメはオスの持つフェロモンが、ラフランスやバナナのようなフルーティな香り。調味料的に香りづけに使うと、手軽で本格的なエスニック料理ができあがります。
鶏ガラスープ、レモン、ナンプラー、コショウで味付けした野菜スープの仕上げに、タガメの中身をかきだしてくわえる。ちぎったパクチーを散らしたら、完成。
「陸のエビ」と呼ぶ地域もあるイナゴは、稲作の歴史とともに食べられてきたポピュラーな食用昆虫。江戸時代の街には、「イナゴの蒲焼売り」なんてファーストフードもあった。
糞ぬきし、下茹でしたイナゴを串に刺し、醤油を塗りながら両面をこんがりとあぶる。マンガ『はだしのゲン』にも登場する、“イナゴ串”を、じっくりかみしめて味わおう!